Dermatology一般皮膚科(保険診療)
水虫
水虫とは
水虫とは白癬菌というカビによって生じる感染症です
医学的には足白癬(あしはくせん)といいます。白癬菌は日常生活を送るうえでどこにでもある菌で、足の裏の皮膚に付着した後、皮膚の角質層に侵入し皮膚症状を起こします。必ずしもかゆみを伴うわけではありません。二十歳をすぎると一日中靴を履き続ける機会が増えるため、水虫患者が急増する傾向があります。男女差はありませんが、生活背景により男性患者の方が多い傾向があります。
水虫の原因
温泉、ジム、自宅などの素足になる場所での足ふきマットなどの共有で白癬菌がうつる場合が多いです。 皮が剥けたり、白く浸軟したりするのが主な症状で、進行すると水ぶくれができたりすることもあります。足の裏の皮膚が固くなるタイプ(角質増殖型)もあり、皮が剥けたり水疱ができたりするタイプは夏場に多く、角質増殖型は季節的な変動はありません。足白癬を放置すると爪白癬に移行する恐れがあるので早期の治療が必要です。
水虫の治療方法
外用薬
水虫塗り薬(抗真菌薬)
外用抗真菌薬というカビを殺す塗り薬が第一選択となります。しっかり症状がなくなるまで塗って、さらにそこから1カ月程度塗ることをおすすめしています。
クレナフィン爪外用液
高濃度で爪に浸透しやすい爪白癬専用の外用抗真菌薬を使用します。比較的軽症の爪白癬に効果が期待できます。
内服薬
爪水虫は内服薬を優先します。飲み薬が飲めない方に対してはクレナフィン爪外用液をご使用いただきます。
よくあるご質問
- Q.水虫菌を家族にうつさないためには?
- A.治療を始めることでうつりにくくなります。
同居のご家族がいて症状がある場合は皆が一斉に治療を行うこと、お互いにうつさないようお風呂マットや玄関マットなどを洗濯して干すこと、お部屋の中を掃除機をかけて、毎日同じ靴を履かないことを気を付けるようにしましょう。
- Q.日光浴すれば治る?
- A.水虫菌を死滅させるには足がやけどするぐらいの高温が必要です。日光浴ぐらいでは治りません。
- Q.水虫の予防は?
- A.乾燥させる事が大切です。趾の間などは十分に石鹸などで洗ってよく乾かしましょう。靴などは通気性の良いものが良いです。皮膚がカサカサだからといって逆に擦ってきずつけるとかえって悪くなる場合があります。
- Q.冬のかかとのひび割れって何?
- A.冬になるとかかとにひび割れが起きますが軽石で擦ったり、尿素の入った軟膏を塗ったりしても治らない場合があります。このような症例の場合のかなりは白癬が原因の事が多くあります。