アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは

赤みや痒みを伴う湿疹の一つです

アトピー性皮膚炎とは、お肌の水分を保つ能力が少し弱いデリケートなお肌の体質です。皮膚炎を起こした時にはステロイドを塗ることと、症状がない時でも普段から保湿剤をしっかり塗ることで症状を大きく改善することができます。赤ちゃんの頃からしっかり保湿剤を使うことによってアトピーの発症率を下げることができるというデータもあります。アトピーと診断された方、もしくはアトピーかなと思われた方は是非ご相談ください。

アトピー性皮膚炎の治療方法

外用薬

ステロイド外用薬

症状に応じて塗り方を徐々に減らしていくようご案内いたします。

タクロリムス外用薬

体の免疫反応の状態を正常にし、炎症を抑えます。ステロイド外用薬とメカニズムが異なるので、ステロイド外用薬での　治療が困難な場合に有効です。

保湿剤

お肌を乾燥から守るために、症状がない時でも保湿剤をつける習慣を身に着けることをおすすめしています。

内服薬

抗アレルギー薬

痒みをおさえる薬です。１日１回や２回など、複数の薬がありますので、よく相談しながら決めていきます。

よくあるご質問

Q.どのくらいで治りますか？

A.最初の2週間ほどである程度痒みは治まりますが、その後も保湿等のスキンケアを継続しないと症状が再燃することが多いです。通院による治療も継続しましょう。

Q.どのくらいの頻度で通院したらよいですか？

A.皮膚炎を抑えるためのステロイドや保湿剤が足りなくなる前にお越しください。

Q.炎症が治まったら、治療をやめてもいいですか？

A.見た目の症状が無くなっても、皮膚の炎症が治まっていないことが多いです。自己判断で中止せず診察を受けてその時々で必要なお薬を出してもらうことをおすすめしています。

Q.痒みが強く眠れません。どうすればよいですか？

A.どのようなときに症状がひどくなるかを考えて受診してもらうと、より症状が改善できることもあります。

Q.症状があるところに日焼け止めは塗っていいですか？

A.塗ったところにしみないのであれば塗っても構いません。

Q.アトピー性皮膚炎はどのようにして診断されますか？

A.ガイドラインに沿って痒みの程度や期間から診断を行います。

Q.ステロイドの副作用が怖いといわれていますが、どのように使用したら安心か知りたいです。

A.症状が落ち着いて薬の量が減っていくと、副作用は減りますのでリスクは減っていきます。飲み薬のステロイドの副作用はありません。