Dermatology一般皮膚科(保険診療)
やけど
やけど(火傷)とは
早めに受診をし、治療を行いましょう
やけどは医学的には「熱傷(ねっしょう)」といい、日常生活で最も起こりやすいケガの一つです。
皮膚に高温のもの(多いのは、お湯・みそ汁・飲み物、麺類、金属・ポットの蒸気、電気ストーブ、お風呂、火、日光、科学物質など)が触れることにより、皮膚やその下の皮下組織にダメージを受けます。範囲や受けた皮膚の深さなどにより治療法が異なります。
最近は、電気あんかや湯たんぽ、使い捨てカイロ、温風器などの長期接触による“低温やけど”も高齢者を中心に増えています。 赤みや水ぶくれができたり、ただれてジュクジュクしてきたりします。治った後も痕が残ることがあり、気にされることが多いです。傷跡を残さない為やまた軽いと思われていても深くまでダメージを受けていることがありますので、早めに受診をし治療しましょう。
やけどをしたときは
1. すぐに流水でヒリヒリが治まるまで(10分以上)冷やし、患部を清潔にしましょう。
2. 広範囲を冷やす時(特にお子様)は低体温になりやすいのでご注意ください。
3. 服の上から熱湯などがかかった時は、服を脱ぐ前に水をかけてとにかく冷やしてください。
やけどの治療方法
外用薬
ステロイド外用薬
ひりひり感が激しい場合や、傷が膨らむ場合などに時期を限定して処方を行います。
潰瘍治療薬
様々な種類の薬剤があり、医師が傷の深さなどをみて選択します。
ワセリン
激しい炎症はおちついたあとに傷を保護する意味で使用します。
内服薬
二次的に感染をともなっている場合にのみ処方いたします。
創傷保護
ガーゼなどの必要性、被覆材のアドバイスを行いますので、通院やご自宅にてきめられた期間は付け替えを行いましょう。
よくあるご質問
- Q.熱傷(ヤケド)をしたらどうしたらよいですか?
- A.まずは流水や保冷材(ガーゼなどで包み直接当てないようにしましょう)でしっかりと冷やしましょう。当日のうちに速やかに受診することが望ましいです。
- Q.熱傷(ヤケド)の後は受診をした方がよいですか?
- A.はい。熱傷は後から深くなる場合もありますので、軽いと感じていても当日か翌日までには受診しましょう。
- Q.低温熱傷(ヤケド)でも受診したほうがいいですか?
- A.あとから熱傷が深くなっていく場合があるので、必ず受診しましょう。
- Q.痛みを取る方法はありますか?
- A.冷却や鎮痛剤の内服ですが、思った以上に熱傷が深いことも考えられますので、痛みが続く場合は必ず受診しましょう。